2022年10月13日午前11時50分頃、静岡県小山町の県道で観光バスが横転し1名が死亡し、6人の重傷者がでるという悲惨な事故が起こりました。
今回は、事件を起こしたバス運行会社「美杉観光バス」についてご紹介致します。
富士山ツアーでバス横転
観光バスには、埼玉県西部を出発し富士山五合目まで行く日帰りツアーで、参加者34人と運転手と添乗員の計36人が乗っていました。
制御不能となった大型バス横転の衝撃は凄まじく、埼玉県入間市の枝川恵美子さん(74歳)が搬送先の病院で死亡が確認され、他にも6人の重傷者がでるという悲惨な事故となりました。
ツアーを企画したのは「クラブツーリズム」で、運転手はバス運行会社「美杉観光バス」の野口祐太容疑者(26歳)です。
野口祐太容疑者は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)で現行犯逮捕されました。
「美杉観光バス」によると、当日朝バスに異常はなく、野口祐太容疑者にアルコール反応などもないことから「フェード現象」が事故の原因だった可能性が高いと言うことです。
一方、事故の前に野口祐太容疑者は添乗員に「ブレーキが効かない」とも話しており、現在事故原因を調べているようです。
美杉観光バスの評判が酷い!
「美杉観光バス」の本社は埼玉県飯能市にあり、地元でよく知られた企業とのことです。
そして「美杉観光バス」の社長に対する批評も聞こえてくるとの情報です。
地元経済界関係者が次のようなコメントをしていました。
「地元でちょっとしたトラブルになった際に、非常に横柄な物言いをしていましたね。地元では『俺がいくつも支店を出した』と殿様のように振る舞っている。ひたすら利益を追求してきたというイメージですね。なので、本人を知っている私らからすると、会見でしおらしくしている様子は違和感がありました(苦笑)」
出典:文春オンライン
- トラブルになった際に、非常に横柄な物言い
- 地元では「俺がいくつも支店を出した」と殿様のように振る舞っている
- ひたすら利益を追求してきたというイメージ
- 会見でしおらしくしている様子は違和感
さらに「美杉観光バス」のGoogleの口コミを調査すると、酷評が何件かありました。
3か月前の口コミについて内容をまとめると次の通りです。
- 煽りともとれる車間距離まで詰めてきたり、車間距離を取らずに走行したり、合流車線から合流してきた車を避ける為に急ハンドルを切るなど、とても危険な運転をしていた
- 事故を起こすのも時間の問題かと感じた
- とてもプロ意識のある運転とは思えない相当酷い運転
5か月前の口コミは次の通りです。
- 渋滞の中、当たり前のように無理矢理割り込みをする質の悪さ
- こう言うところが大事故を起こし、更に迷惑をかける
1年前の口コミが次の通りです。
- 横断歩道を渡る際、いきなり横断歩道に突っ込んで来た
- 運転手とガイドらしき男性の二人いて、二人とも信号を見ずに、見切り発車の上だいぶ進んでからの停車
- そんな凡ミスする観光バスが安心安全掲げるな
- 事故りそうになってヘラヘラするのが美杉観光バスの方針?
1人や2人だけではなく、何人かがこのような口コミを書いているというのは異例で、「評判が悪い」と断定できそうです。
美杉観光バスの社長は誰?
「美杉観光バス」は、親の代まで細々とやっていた会社を、会見にも出席した、現社長の吉田典弘社長が大きくしたという情報です。
「やり手のワンマン社長が豪腕で事業を拡大してきた」とも言われています。
実際、吉田典弘社長の住居は飯能市から、2018年に目黒区の高級賃貸マンションに移り、現在は渋谷区の戸建てということで、近年、急速にステップアップしているようです。
一方現場で働く従業員にはその恩恵はもたらされておらず、ブラック?とも言われています。
美杉観光バスは煽り運転が常習化?
元々、観光バス業界は全体としてグレーというかブラックな職場ということですが、「美杉観光バス」は特に金銭面で厳しいようです。
1日に2時間もかかる点検の時間が、勤務時間に入らなかったり、残業代が固定額がったりするとのこと。
そして、運転手は厳しいスケジュールに苦しめられるているとのことです、
道路が混んでいて遅れると、お客さんからはクレームが入り、対応をするのはその場にいる運転手。
よって、混雑が予想される日にはどうしても急いでしまうという事情があるとのことです。
そして、慢性的に運転手が足りなく、「二種の免許があれば誰でも採用される」という情報です。
もちろん、安全運転で運転している運転手も沢山いるかと思いますが、多くの運転手を採用し、管理が行き届いておらず、「煽り運転」を常習化している運転手がいるのかもれません。
まとめ
今回は事件を起こしたバス運行会社「美杉観光バス」についてご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか?
同様の事故を繰り返さないため、真相を解明し、改善策を考えなければいけないですね。